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第1話 〜心の叫び 3〜
ベッドに横たわると、スチマーで蒸気をあてながら、ゆっくりとクレンジング(だと思う)。
蒸気の噴射がちょうど鼻の辺りに集中してちょっと息苦しい。
なにやらパックをしたらしく担当の女性が「少しこのまま置きますので、ゆっくりお休みくださいね」 と部屋の明かりを暗くして部屋を出る。
一人になったとたん、なぜかフ〜とため息が・・・一人になって緊張がはずれたのと、一人にされた不安みたいなものが入り混じってなんだか複雑な心境。
何のパックかな〜あと何分くらいかな〜なんてことを考えてると担当者が戻ってきてパックをふき取り、マッサージ。こ〜れは気持ちいい。
普段自分でしていることを人の手を借りてやってもらうーこれがミソ。
そう思っただけで優越感・贅沢感を十分満たしてくれるし、目をあけて鏡に映るその美しく変身した自分の顔を想像しただけでお腹いっぱい胸いっぱいなんです。
緊張感もさることながらこんな想いが膨らんで頭が冴えきってしまった私は眠ることもなく、その後もパックやらマッサージやら工程を一通り体験。
「はい。では(部屋を)明るくしますね。どうぞ」と担当の女性が手鏡を。
ちょっぴりドキドキ。なぜか恥ずかしさも混じってそっと鏡をのぞいてみる。
「いかがですか?クスミが取れましたよね。乾燥がひどかったんですが、海草パックでしっとりしたでしょう?こちらが本日使用した化粧品と工程です」
言われるがまま、「そうですね。」「そうですか。」しか言えない私は渡された工程表をみてちょっとびっくり。
(こんなにたくさんの種類の化粧品を使ったんだ〜。でもやる前とか、やりながら工程やパックの説明してくれるわけじゃないんだ。確かにお肌はしっとりしたな〜)
すると、その女性、もう一枚の紙を差し出して「本日のコースを二十四回、三十六回、四十八回の三つからお選びいただけます。どちらにいたしましょうか?」
「・・・・・・・・・」 (どちらにしましょうって、どれかを選べということ?)
見れば主婦のお小遣いには果てしなく遠い十万単位の金額が。
さすがに躊躇して「一回づつのお支払いはできませんか?」と私。
「できなくもないですが一回づつですと単価にして二万六千円と四十八回コースに比べるとかなり割高になってしまいますけど」
「・・・・・・・・・・」(一回二万六千円っ!うそぉー絶対無理!)
つづく
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